【フィリピン年越し】カウントダウン
- 2020.01.12
- 文化の違い

【2019.1.31】年越しに向けて
無事に実家へ帰省しお土産を配ろうとスーツケースを開けるときになると知らない人も輪に加わり、みんな少女漫画のように目が輝いている。

少々の事は気にしない…多分誰かの知り合いだろ
早く開けろと言わんばかりのオーラに包まれる。スーツケースの中に一層の事ハズレとかいた紙でも入れておけばさらにサプライズになったであろうが、そんなことしたら何が起こるか分からないような殺気にも似た熱気を感じる。
西大寺の裸祭りのようだ…

スーツケースを開けると摑み取りのバーゲンのような勢いでお菓子が奪われていく…
大人も子供も関係ない。子供に先を譲るという精神、目上の人を敬うという精神、遠慮という概念…
まったくない。
全ての人が自己愛に溢れている。
あっという間に20㎏強のお菓子があっという間に無くなった…以前jeeが言ってたことは本当だった。〈始まりはいつも雨〉https://davaoiitoko.com/post-355
【年越し準備】教会でのお祈り
お土産を配り終えると教会でのお祈りの時間となった。
実家では教会を併設しており何かと忙しい。
日本では何となくのイメージで教会やにお祈りに行ったり、その他の宗教活動に励む方々は年配者が多いと思うかもしれない(自分も思っていた)が全くそうではなく、実家の教会は遊びたい盛りの若者たち非常に多く(90%ほど)真剣な眼差しで時には涙をしながら神父さんの話を聞きながら祈りを捧げている。
ビサヤ語を早口で喋るので何を言っているのかサッパリ分からないが私も参加する。
まずは皆で大合唱から始まる。教会メンバーが生バンドで盛大に演奏し、歌いながら飛び跳ねたりリーダーがコール&レスポンスを繰り返し踊り叫ぶ、その姿はさながらロックのライブ会場のようだ。
曲がスローになると神父さんのMCが始まる。真剣に聞き入る信者の若者たち床にうずくまり号泣する子もいる。言葉が分からないのでこの光景を目の当たりにするとチョット怖い。
音楽が止み、本格的な神父さんの説教が小一時間始まる。
この時の表情はみんな真剣な眼差しで食い入る。決して街角の商店やモール店員のようにやる気のない表情やスマホでFacebookをチェックする姿はない。
- お祈りの時間
- 信仰心の深い子供
- 祈りを見つめる子供めちゃくちゃ可愛い
信仰心の深さにはいつも驚かされフィリピン人の信仰心の厚さにも頷けるようになる。
3時間ほどでお祈りの時間は終了だが、騒ぎ足りない血気盛んな若者たちはバンド演奏を再開し更に騒ぎ出す…

さすがに疲れたのでギブアップし部屋で休むことにしたが休息は許されなかった…
姪っ子たちがベット上で休んでいる私の横でベットをトランポリンのように使い『クーヤ・クーヤ…..』と叫びながら跳ね回るは、マッサージと言いながら体中を触りまくる…

時間は午後11:00、そろそろ年越しの時間である…
【年越し】メディア・ノーチェ
フィリピンでの年越しは自宅で家族と過ごすのが一般的、そこで『メディア・ノーチェ』と呼ばれる夜中のパーティーを家族や友人たちと一晩中大騒ぎしながら過ごす。
フィリピンでは年を越した瞬間に幸運が家に入ってくると言い伝えられいるため家中の窓やドアを開けてまま新年を迎える事となる。
ダバオでは禁止になっているがマニラなんか都心部ではあちらこちらで花火や爆竹をぶっ放す。爆竹なんかも自作してる奴もいるため小型のダイナマイト級の威力になり指を吹っ飛ばしたり大けがする奴らもいる。
ケガならまだしも死者まで出る始末である。
とにかくあちらこちらの庭先や道路で爆音の巻き散らす。トルトットというラッパ、トタン板を叩きながら走るトライシクル、マフラーを外したバイク、クラクションを鳴らしまくる車、鍋やフライパンを叩きながら踊る人、車両の盗難防止装置を鳴らす車…等々ありとあらゆる爆音を奏でる
これがほぼ一晩中続く…めちゃくちゃウルサイ。
なぜここまで騒ぎ立てるかというとフィリピンでは悪霊が大騒音を嫌うという言い伝えあり、悪霊を追い払うために年始に大騒ぎするらしい。
日本では除夜の鐘ですらクレームになっている地域も有るらしいが…
そう言えば日本にも同じような習慣があったな、やはり日本のあの絶滅危惧種に似ている〈フィリピーナと同棲〉https://davaoiitoko.com/post-676

こうして夜が更けていった。
私は疲れ果てていたので騒音の気にならず深い眠りについた…
朝起きて教会に行ってみると…


この後に新年早々、ドタバタ大移動でビーチリゾートに向かう事となるのである…
〈続く…〉
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